この行事は、旧城下町桑名の総鎮守、通称春日神社で行われ、町屋川で採取した石を氏神に奉納することを目的とした石取りと呼ばれる行事が祭礼化したものである。
行事の中心は、8月第一日曜日の本楽とその前日の土曜日の試楽である。土曜日は午前零時より各祭車が鉦・太鼓を叩き始める叩き出しがあり、夜が明けると各町内が春日神社に献石をする。
夕方は、町練りと称して祭車を曳きまわす。日曜日は午前2時に再び叩き出しがあり、夕方には全祭車が町を練って春日神社前に集合する。この行事は、我が国の山・鉾・屋台の祭の成立過程において独自の展開過程をとったものとして重要な文化財として国指定を受けた祭りである。